四十の日差し日記

40代主婦の目線で、グルメや家電、ニュースなどの日常の発見を綴る日記。

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いまだ下山せず! 増補改訂版

概要

  • 著者:泉 康子

  • 出版社宝島社文庫

  • 発売日:2025年8月26日

  • 定価:900円(税込)

  • 判型:文庫判/336ページ

  • ISBN:978-4-299-07136-1


内容紹介

1987年の正月、冬の北アルプス槍ヶ岳登頂を目指した3人の男性登山者が消息を絶った。
本書は、その遭難事故をきっかけに、著者を含む仲間たちが半年以上にわたって続けた捜索の記録を綴った実録ノンフィクションです。

著者・泉康子氏は、登山仲間として彼らを知る立場から、「なぜ彼らは帰ってこなかったのか」「どんなルートを辿ったのか」を丹念に追跡。
雪山の地形・天候・他パーティの証言をもとに、失踪の真相を探ります。
記録としての緻密さに加え、仲間を思う気持ち、捜索を続ける者たちの焦燥や祈りが重なり合い、読む者の胸を打ちます。

今回の増補改訂版では、当時の初版に加えて新たな解説と山岳用語集を追加。
登山経験がない読者でも理解しやすく再編集されており、名著の復刊として新たな世代にも読み継がれる構成となっています。


特徴と魅力

  • 当事者による圧倒的なリアリティ
     捜索に参加した仲間の一人としての視点が、極限状態の中の「人間」を生々しく描く。

  • 記録文学としての完成度
     証言・地形図・気象データなどを丹念に検証し、失踪の謎を冷静に分析。ノンフィクションとしての骨太な構成。

  • 人間ドラマとしての深み
     ただの遭難記録ではなく、「生と死」「信頼と後悔」「自然との向き合い方」を問う哲学的な物語。

  • 新たな読者への配慮
     増補改訂版では、専門用語を補足する用語集を追加。山を知らない読者にも理解しやすく、より多くの人に届く編集。


こんな人におすすめ

  • 山岳・登山に関心のある人

  • 実録ノンフィクションや遭難ドキュメントを好む読者

  • 人間の極限状態での心理や行動に興味がある人

  • 「生きる」「挑戦する」ことの意味を考えたい人


まとめ

『いまだ下山せず! 増補改訂版』は、
冬山という過酷な自然の中で起きた実際の遭難と、それを追い続けた人々の記録を通して、“生きるとは何か”を問う一冊です。

自然の美しさと恐ろしさ、人間の執念と無力さが交錯するこの物語は、
ただの登山記録ではなく、読む者の心に長く残る“人間の証言”として深く響きます。

山を愛する人へ、そして「生きる意味」を見つめたいすべての人へ。
――いまだ下山せず。その言葉が、読後の胸に静かに響くでしょう。