概要
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著者:「八一三裁判」記録再刊委員会
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出版社:晩聲社
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発売日:2006年7月7日
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仕様:単行本/248ページ
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ISBN:978-4891883300
内容紹介
本書『罠』は、在日韓国・朝鮮人社会における**民団(在日本大韓民国民団)と総連(在日本朝鮮人総連合会)**の“和合”交渉を、裁判記録をもとに検証したノンフィクションです。
副題に示されているように、著者はこの和合を「金正日による民団赤化工作の一環」と位置づけ、北朝鮮側の政治的思惑や、韓統連(韓国統一連合)など関係団体の実態を追及しています。
中心となるのは、実際の公判記録「八一三裁判」。本書はその訴訟の証言・文書・内部資料を詳細に引用しながら、民団と総連の関係史を掘り下げていきます。
主な内容
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「八一三裁判」とは何か
民団・総連関係者を巻き込んだ訴訟の経緯を紹介。関係者の証言や法廷で明らかになった事実を中心に構成。 -
民団と総連の統合・和解の裏側
“民族和合”を掲げた表面的な友好の裏で、政治的意図や主導権争いが存在していたことを資料から検証。 -
北朝鮮の工作構造
著者は、北朝鮮が長期的に在日組織へ影響力を及ぼすための戦略として民団浸透を図ったと主張。金正日政権下での「赤化工作」の全容を描く。 -
韓統連の構造と資金関係
統一運動の名のもとに動いた組織の内部構造、資金ルート、関係人物の証言を掲載。 -
裁判資料と一次証拠
法廷提出資料、証言録、役員名簿、交渉文書などを収録。一次資料としての価値も高い。
特徴と意義
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一次資料に基づく検証
裁判記録や公的証言を引用しており、当時の状況を客観的に再現している。 -
政治的工作の全貌を提示
著者は「和合」を政治的策略と捉え、北朝鮮の対在日戦略を体系的に説明。 -
歴史資料としての価値
在日社会の政治的変遷を読み解くうえで重要な史料として位置づけられる。 -
問題提起の書
主張の明確さゆえに賛否を呼びやすいが、歴史の一側面を考える資料として意義がある。
まとめ
『罠』は、在日社会の複雑な政治構造を裁判記録を通して明らかにした異色のドキュメントです。
民団と総連の“和合”という言葉の裏に潜む政治的駆け引きを浮かび上がらせ、北朝鮮の影響力と組織工作の実態を問い直します。
資料性の高いノンフィクションであり、在日問題・東アジア政治史に関心を持つ読者にとって貴重な一冊といえるでしょう。
