『中動態の世界――意志と責任の考古学』は、哲学者の國分功一郎氏による著作で、2017年に医学書院から出版されました。 本書は、能動態と受動態の二分法では捉えきれない「中動態」という概念を通じて、意志や責任のあり方を再考する内容となっています。
中動態とは、古代ギリシャ語などに存在した、能動態(自ら行為する)と受動態(他から行為を受ける)の中間に位置する態で、自己の行為が同時に自己に作用する状態を指します。 國分氏は、この中動態の視点から、現代社会における「意志」や「責任」の概念を問い直し、私たちの思考や行動に新たな視座を提供しています。
本書は、哲学的な探究だけでなく、言語学や歴史学の知見も取り入れ、多角的に中動態の意義を解明しています。そのため、哲学や言語学に興味のある読者だけでなく、自己の意志や責任について深く考えたい方にもおすすめの一冊です。
